全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(9202)は10月26日、ベトナム航空(HVN/VN)とコードシェア(共同運航)を開始すると発表した。冬ダイヤが始まる30日から実施する。コードシェアのほか、ベトナム航空の客室乗務員がANA便に乗務する取り組みを始める。
コードシェア対象となるのはANAのベトナム行き2路線と、ベトナム航空の日本行き10路線。このほか両国の国内線も対象とし、それぞれの便名を付与する。
コードシェア開始に伴い、ANAマイレージクラブ(AMC)会員へのベトナム航空便でのマイル積算を2017年度上期をめどに開始。特典航空券で、ベトナム航空便を利用できるようにする。
また、ベトナム航空の客室乗務員によるANA便乗務も開始。ベトナム語での案内や機内アナウンス、通訳などを担当する。
ANAHDとベトナム航空は5月28日、資本・業務提携の契約を締結。ANAHDはベトナム航空株約8.8%を7月1日に取得した。ANAHDは8月からは羽田空港の空港業務、成田と羽田でのケータリングなどを受託。また、ホーチミン空港ではANA便の空港業務を委託している。
今後、事業や運航ノウハウの提供や業務支援のほか、取締役1人をベトナム航空に派遣する。
ANAのベトナム便は、1日1往復ずつ運航する羽田-ハノイ線と、成田-ホーチミン線の2路線。このうちホーチミン線は10月30日から1日2往復に増便する。
ベトナム航空はハノイとホーチミンから、成田と関西、中部(セントレア)、福岡に乗り入れている。このほか、ハノイ-羽田線とダナン-成田線も運航している。また、夏ダイヤまで実施してた日本航空(JAL/JL、9201)とのコードシェアは、10月29日で解消する。
関連リンク
ANAホールディングス
全日本空輸
ベトナム航空
・ベトナム航空CA、ANA便に乗務開始(16年10月30日)
・ANA、ベトナム航空に8.8%出資 コードシェアやマイル提携も(16年5月28日)
・ベトナム航空、JALとのコードシェア解消へ ANAと提携(16年5月28日)
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