エアバスは現地時間10月19日、米LCCのフロンティア航空(FFT/F9)に同社向け初号機となるA320neoを引き渡した。同機にはCFMインターナショナル製新型エンジン「LEAP-1A」を搭載した。米国でLEAP機搭載のA320neoを受領するのは、フロンティア航空が初めて。
フロンティア航空はA320neoを62機、A319neoを18機発注済みで、すべてLEAP-1Aを搭載する予定。
同社の運航機材はすべてエアバス機で、9月末現在、計67機を保有している。内訳はA319が29機、A320が25機、A321が13機。
A320neoは、LCCなどに人気の小型機A320の派生型で、燃費を向上した新型エンジンを搭載。LEAP-1Aのほか、米プラット・アンド・ホイットニー(PW)製GTFエンジン「PW1100G-JM」を選択できる。メーカー標準座席数が1クラス156席のA319neoと、180席のA320neo、236席のA321neoの3機種で構成する。
A320neoは、米大陸では南米のラタム航空や、メキシコLCCのボラリス(VOI/Y4)などが導入している。10月7日には、米LCCのスピリット航空(NKS/NK)に米国向け初号機を引き渡した。
フロンティア航空はコロラド州デンバーなどを拠点とするLCCで、米国内を中心に運航。米国外はメキシコとドミニカ共和国に乗り入れている。12月1日からはキューバへの乗り入れを開始。マイアミ-ハバナ線を開設する。
関連リンク
Frontier Airlines
Airbus
エアバス・ジャパン
A320neoの各社向け初号機
・ビバエアロブス、A320neo初号機受領 186席仕様(16年10月6日)
・ボラリス、A320neo初号機受領 186席仕様、米大陸2社目(16年9月13日)
・エアアジア、A320neo初号機受領 186席仕様、LEAP機で2社目(16年9月8日)
・ラタム航空、A320neo受領 米大陸初(16年9月1日)
・A320neo、LEAP機も納入 トルコLCCに(16年7月22日)
・印ゴーエア、A320neo初号機受領 導入3社目、186席仕様(16年6月6日)
・印インディゴ、A320neo受領 同社向け初号機、アジア初(16年3月14日)
・エアバス、A320neo初号機納入 ルフトハンザに(16年1月21日)