クリスマス恒例となった日本航空(JAL/JL、9201)の客室乗務員有志によるミュージックベル演奏チーム「JALベルスター」の今年第1回目となる練習が10月14日、羽田空港内で行われた。
JALでは毎年年末に、ベルスターによるミュージックベル演奏を各地で披露している。結成は1995年で、2015年に20周年を迎えた。今年は約40人の客室乗務員が応募し、入社1年目から5年目までの8人が選ばれた。
メンバーは13日に顔合わせや選曲、楽譜作成を行い、14日が本格的な練習初日となった。全員がピアノやバイオリン、トランペットなどの演奏経験があることから、披露する曲をミュージックベル用に自らアレンジしている。
ベルスターは前年のメンバーが最低1人は翌年も参加し、演奏技術などを継承してきた。今年は入社2年目の赤波江(あかばえ)聖歌さん(25)が昨年に続いて参加。「待ち遠しく思っていた気持ちが伝わり、今年も選ばれたのかもしれません」と笑顔を見せる赤波江さんは、さまざまな楽器の経験者が集まったことに、期待を膨らます。
今年のテーマは「エンジョイJALベルスター」。さまざまな年代の人たちに楽しんでもらい、自分たちも演奏を楽しみたいという思いで設定したと、赤波江さんは話す。
舞台で披露する8曲のうち、半分は新曲を選んだ。赤波江さんは「ウインターソングやクリスマスソングで、ベルスターがまだ演奏したことがない曲を選びました」と話し、曲目は「まだ秘密です」と笑った。
今年初めて参加するメンバーは、入社5年目でミュージックベル経験者の橘梨央さん(27)、4年目の田中優里子さん(26)、3年目の濱地(はまじ)恵理さん(26)、中川紅実子さん(25)、2年目の小林理紗さん(23)、吉成明希さん(23)、1年目の公門(こうもん)優希さん(23)。楽器の演奏経験だけではなく、学生時代に中川さんはチアリーディング、小林さんはストリートダンスを楽しんできた。そして、唯一入社1年目の公門さんは、学生時代からベルスターに憧れ、絶対に舞台に立つと決意して入社したという。
最初の合奏を終えて赤波江さんは、「アイコンタクトで最後を合せるなど、いろいろなアイデアが出てきました」と楽しげに感想を話す。そして、久しぶりにチームでミュージックベルを演奏した橘さんは、「チームワークを求められる機内で働いているので、初対面でも合せられました。私が知っている違った奏法も取り入れてみたいですね」と、さらなるレベルアップを目指す。
乗務の合間に全員が集まれる練習は、本番までに13日の顔合わせを含めて8回。12月1日と2日の函館を皮切りに、17日と18日を予定している札幌、24日と25日は羽田で公演する。このほかにも、公演日を追加する可能性があるという。
*特集はこちら。
JALベルスター2016メンバー(敬称略)
田中 優里子
橘 梨央
赤波江 聖歌
濱地 恵理
中川 紅実子
小林 理紗
吉成 明希
公門 優希
講演予定
12月1日と2日:函館
12月17日と18日:札幌(未確定)
12月24日と25日:羽田
*公演追加の可能性あり。
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