国土交通省航空局(JCAB)は日本貨物航空(NCA/KZ)に対し、10月5日付で厳重注意した。エンジンを不適切に整備していたことが発覚したことによるもので、NCAは19日までに再発防止策を国交省に報告する。
問題が発覚したのは、ボーイング747-8F型機(登録番号JA18KZ)に4基搭載する米GE製新型エンジンGEnx-2Bのうち、左主翼の内側のエンジン内部。エンジンの空冷配管の取り付けボルトの整備について、航空法に基づいた規定にのっとって整備せず、作業の実施方法の決定や工程管理、検査などの整備記録を正しく作成していなかったり、確認を怠っていた。
JCABによると、当該冷却配管はエンジンの燃費を向上させる目的で設置しているという。
NCAは9月21日、JCABに不適切な整備作業の実施を報告した。JCABは「安全運航の前提である、整備の確実な実施の観点から極めて遺憾」だとして、NCAを厳重注意処分とした。NCAは「安全運航をより一層徹底し、再発防止に全力をあげて取り組む」とコメントしている。